色彩検定:公式テキストの改定について

こんにちは、1級 色彩コーディネーターのイシカワです。

このページでは色彩検定協会が発行している色彩検定の公式テキストの改定について記述しています。

「テキストの改訂=出題範囲」の改訂ということなので、常に最新情報を把握しておくことが大事です。

※2017年追記:2009年度の改定からかなり時間が経過しましたので 旧テキストと内容を比較すること自体にあまり意味がなくなってしまいましたが、資料として記事の内容をそのままにしておきます。

公式テキスト改定の概要

色彩検定は20年以上の歴史を持つ検定ですが、その間に何度か公式テキストの改定が行われてきました。

もっとも最近では2009年度に改定が行われており、当サイトではこれを「2009年度改定」と呼んでいます(2017年現在)。

公式テキストの変遷

現在まで大別して以下の3版が存在します。

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時期(呼称):~2004年以前(2004年度以前版)

備考:出題傾向などを考慮するとこの時期以前の問題集などは購入するべきではない(というか今さら入手するほうが難しいか)。この時から現在まで既に2度の改訂が行われている。

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時期(呼称):2005~2008年(2005年度改定版)

備考:色彩検定史上において大きな節目になった改訂。国の認定制度廃止とほぼ時期を同じくして改定されたバージョンで 具体的には「2.3級は2009年夏季」「1級は2009年冬季」までこのテキストで対応していた(※過去問や問題集をお持ちのかたは注意)

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時期(呼称):2009年~(2009年度改定版)

備考:現行版。問題集などの購入にあたってはこの2009年度改訂版に対応しているかどうかをチェックする

2009年度改訂テキストの修正

公式テキストは「必ず年に1度、改定や修正を行う」ものではありません。ですから「2009年度改訂テキスト」は 2015年現在も"最新のもの"ということになります。

ただし、発行後に判明した誤字・脱字・内容そのものの見直しなどによって、同じ「2009年度改定テキスト」であっても発売初期の頃のロットのものは、一部が現在の内容と異なっています。

古書店などで「2009年度改定テキスト」を購入した場合は、の奥付を部分を確認してください。

下記の版をお持ちの方は修正が発生していますので、公式サイトの訂正表を必ずご確認ください。

3級:初版~4版

2級:初版

1級:初版

特に2級は初版にあった「イエローベース・ブルーベース」が単元ごと削除されるなど、大きな修正になっていますのでご注意ください(公式テキスト販売ページに訂正表のPDFがあります)。

参考書・問題集の購入には注意が必要

さて、公式テキストに関しては上記画像を参考にすれば、いつの改訂版なのかが一目瞭然なのでよいのですが、問題集の購入には注意が必要です。

本来、問題集などは自分で最新刊を購入することが望ましいのですが、値段が張るものなので古書店などを利用しようと考えている方も多いと思います。

また、数年前に1度受験して今回また再チャレンジ!という方にとっては、過去に使用した書籍が対応可能かどうかも気になるところです。

「改訂新版」や「新テキスト対応」などの文字には注意が必要!

下の画像は 現在 amazonで購入できる色彩検定2級問題集の一例です。

最新テキスト対応 はじめての色彩検定3級  「色彩検定」2級問題―いもづる式でスラスラとける!
わかる!色彩検定2・3級問題集 A・F・T最新テキスト対応

さて、上の問題集にはそれぞれ「最新テキスト対応」「改訂版」「新テキスト対応」などの文字がありますが、その「改訂」「新テキスト」とは一体どの時期のことを指しているのか注意が必要です。

リンク先で「発売日」を確認してみると分かるのですが…

上図の場合2009年度改訂に対応しているのは、一番最後の「わかる!色彩検定2・3級問題集 A・F・T最新テキスト対応」だけです。

「改訂版、改訂版対応」などと記載されていても、2008年以前に出版されたものは、基本的に「旧テキスト(2005年度改訂)に対応」という意味です。

新テキストに対応しているのは基本的に2009年以降に出版されたものになりますので注意しましょう!

独学受験者の中には、受験コストを抑えようと古書の利用を考える方もいるかと思いますが、発売日・出版年に気をつけてください。

問題集などを購入する際には"発行年が2009年以降のもの"を選ぼう!

新旧の公式テキストを比較する

さて、それでは2005年度改訂版から2009年度改訂版においてどのような変更があったのでしょう? 

全体の傾向

まずは2009年度の改訂全体を大まかに概観します。

1級範囲が大幅に拡大!

2009年度の改訂の一番の特徴はなんといっても1級範囲の大幅な拡大でしょう。

新テキストの厚さを比べてみれば一目瞭然なのですが1級はかなりのボリュームになっています。

2005年度までは2級範囲だった「オストワルト表色系」「NCS」などが1級に併合されています。

時代に即して新項目が追加された

また、これまでの「色彩論」「ファッション」「インテリア」「環境(エクステリア)」「プロダクト」という大枠に加えて「ビジュアル」という項目が新設され、グラフィックデザイン・webデザインなどの分野にも目が向けられるようになっています。

またユニバーサルデザインに関して1章をさくなど、全体として時代の変遷に即した改訂になっているといえるでしょう。

以下で各級ごとに改訂を比較してみましょう。 

表はあくまで「参考」に! 各級に掲載した比較表は、各テキストの目次から項目を書き出したものがベースになっています。2005年度改訂版テキストを基準にして、その項目に対応する部分を横に並べています。そのため2009年度版の方は必ずしもページ順にはなっていません。また、あくまで項目を書き出しただけなのでページ数(内容量)とは関係がありません。

新旧テキスト比較:3級

※下表中の[→2]は2級に繰り上がったことを、[2→]は2級から繰り下がったことを指しています。

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3級範囲だった「マンセル表色系」「環境(全般)」が、2009年度改訂版では2級に繰り上がりました。

そのかわり「色の知覚効果」が2級範囲から3級範囲に移動しています。

3級全体の難易度に関しては「若干軟化」といった感じ。入門編としての3級の位置づけを強めたといえるのではないでしょうか?

新旧テキスト比較:2級

※下表中の[→1]は1級に繰り上がったことを、[→3]は3級に繰り下がったことを、[3→]は3級から繰りあがったことを指しています。

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2級は「オストワルト」「NCS」が1級に繰り上がったのをはじめ、従来の範囲のいくつかが1級に移動しています。

その代わりとして「ビジュアル」単元が追加されており、グラフィックデザイン、webデザインといった分野に言及しています。

これは、色彩に関する時代のニーズ・変化への対応だと思われます。

2級の難易度自体には大きな変化はありませんが、色彩論系が減った分、受験者にとっては従来よりも「とっつきやすい」内容に変わっているように思われます。

新旧テキスト比較:1級

※下表中の[2→]は2級から繰りあがったことを指しています。

pict_hikaku1

1級は大幅に範囲を拡大しました。容量が増えた分「難易度はあがっている」といっていいかと思われます。

特に、1級は2次試験対策とのバランスもあるため、受験者にとっては今まで以上にスケジューリングのバランスが大切になってくるかと思われます。

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