UC級が新テキスト(2022年改定版)に移行:改定のポイントとテキスト購入時の注意点

UC級:改定のポイントとテキスト購入時の注意点
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2022年1月、色彩検定「UC級」の公式テキストが改定されました。

2018年にUC級がスタートして以来、公式テキストの改定はこれが初めて。

これに伴い、2022年夏期検定から、UC級の試験はこの新テキスト(2022年改定版)に準拠した問題が出題されることになります(※1~3級の内容に変更はありません)。

UC級 新テキスト(2022年改定版)は、2022年1月21日から発売がスタートしており、色彩検定公式ストアをはじめ、一般書店やAmazonなどのネット通販などで購入できます。

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目次

UC級 新テキスト(2022年改定版)の内容

UC級の新テキスト(2022年改定版)の表紙はこんな感じ。

サイズはB5判で、1~3級と同じ大きさです。

一言メモ

2022年の改定はUC級のみになります。1~3級の場合は、現行のテキスト(2020年改訂版)が最新版となります。

改定のポイント

  • 眼から入った光から、どのような過程を経て色の感覚が生じるのか、新たな図を掲載しわかりやすく解説。 それにより、先天的な色覚異常のしくみについてより理解することができます。
  • 色覚のタイプにより、その見え方、混同しやすい色を事例を用いて解説。
  • このテキストのために、色の誤認などについてより踏み込んだ調査を実施。調査の詳細については資料のページに記載しています。
  • 色の区別がつきにくい人たちが、日常生活において不便に感じる事例を紹介。家庭や学校生活における子供たちへの配慮事項も取り上げています。
  • 加齢による色の見え方の変化について、内容を整理し、グラフなども追加。
  • 色のユニバーサルデザインに基づいた、デザイン設計と修正のポイントを豊富な事例とともに紹介。

※公式サイト「改訂のポイント」より引用

旧テキスト保有者への移行措置

新テキスト移行にともなう移行措置として「2022年夏期検定までは旧テキストでも試験に対応可能」とされました。

このため、新テキストの内容に完全移行したのは、2022年冬期の検定からということになります。過去問題集などを購入する場合は注意が必要です。

新旧テキストを比較すると?

試験範囲に大きな変更ナシ

上述の色彩検定協会による「改定のポイント」を見てもお分かりの通り、今回の改定では、項目の説明に用いる図版・事例・調査データの追加がメインとなったようです。

試験の対象となる範囲(知識内容)については、そこまで大きな変更はありません。

旧テキストの内容をベースとしつつつ、より分かりやすく、より理解しやすい内容に改められたのが今回の新テキスト(2022年版)といえそうです。

色のUD「実践」のための教科書に

新テキスト本文に目を通すと、旧テキストに記載があった「日本におけるユニバーサルデザインの歴史」や「ピクトグラムが作成された経緯」などの記述が削除されています。

細かく比較したわけではありませんが、全体として概要的な項目が省かれる傾向にあり、色のユニバーサルデザインを計画するにあたって、より直接的で実践的な内容に収れんしたように思われます。

全7章構成から全6章構成に

旧テキストは「全7章+事例&資料」で構成されていましたが、新テキストは「全6章+資料」になりました。

ただし、これは旧テキスト第1章と第6章の内容を、新テキスト第1章にまとめ直したためで、実際の内容的には大きな削減はありません。

旧テキストの場合、かなり後半(第6章)になってから「ユニバーサルデザインとは何か?」の説明が行われていたのですが、これが冒頭にきたことで、直感的に理解しやすい構成になったように思います。

なお、旧テキスト時代からの引き続きではありますが、本文に時折挿まれているコラム(p9,12など)の内容や巻末の資料に関しては、試験の範囲対象外となります。

ページ数は少なくなったが内容は充実

また、新旧テキストを単純にページ数で比較すると、旧テキスト:125p、新テキスト:111pとなります(いずれも索引まで)

新テキストの方が若干ページ数が少なくなっていますが、実感としてそこまでボリュームが少なくなった印象はありません。

これは前述の第1章の扱いが変更になったことに加えて、ページレイアウトの変更が影響しているようです。

旧テキストはページ左2/3が本文で、右1/3は図版&注釈に充てられていましたが、新テキストは、本文が左右1/2づつの均等2カラムになりました(色彩検定1~3級テキストと同様)。

この変更によって、新テキストでは本文部分に割けるスペースがかなり増えており、ページ数は減ったものの、ボリュームに対する印象に大きな違いはありません。

図版が見やすく・きれいになった

UC級の旧テキストは、もともと2012年に発売された『誰もが見分けやすく美しい色の選び方 色のユニバーサルデザイン』という本がベースになっていました。

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こうした経緯もあってか、旧テキストに用いられている図版の中には、解像度が足りていなかったり、デザイン的にやや時代がかっていたりするものが一部に含まれていました。

新テキストでは、これら図版の多くが、見やすく、分かりやすく、デザイン的にも違和感のないものに変更されています。

UC級テキストを購入する

2022年改定版のUC級テキストは、色彩検定公式ストアをはじめ、Amazonなどのネット通販や一般書店で購入できます。

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公式ストアは「送料600円」がかかるので注意

私は、少しでも早く手に入れたかったので色彩検定公式ストアから購入しましたが、こちらの場合、送料が600円かかってしまいます(※合計金額が4千円以上で送料無料)。

お急ぎでない方は、ネット通販・一般書店での購入がおすすめです。

新・旧テキストの見分け方

これから購入する方は、必ず 新テキスト(2022年改定版)を入手してください。

古書を購入する場合、誤って旧テキストを購入してしまわないように、新・旧テキストの見分け方を覚えておきましょう。

新テキスト:2022年改訂版

新テキスト(2022年改定版)は、表紙の「右うえ(AFTロゴの横)」に色彩検定の文字が入っています。

また、公式テキストと書かれた文字の脇に「2022年改定版」の記載があります。

一言メモ

書影下側部分は取り外しできる帯になっており、「2022年度夏期から対応」などと改訂版であることが分かりやすく表記されています。新・旧テキストはデザインが似ていて紛らわしいので、こうした措置はありがたいですね。

旧テキスト:2018年版

旧テキストは、表紙の「左側(AFTロゴの下)」に色彩検定の文字が入っています。

また、真ん中の「UC級」の文字を囲む円の大きさが 新版よりも小さいのが特徴です。

まとめ:新テキストで学習しよう

新テキストが手元に届き、まだパラパラめくってみただけですが、図解・写真などが増えて、より読みやすくなっているのかな、という感じ。

これからUC級の勉強を始める方は、新テキスト(2022年改定版)で学習するようにしましょう。

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