こんにちは、1級 色彩コーディネーターの石川です(プロフィール)。
この記事では、色彩検定を独学受験する皆さんに、おすすめの1級用 問題集・参考書を紹介しています(2.3級のおすすめ問題集はコチラ)。
【重要】1級問題集の状況 ※2024.01時点
色彩検定では、2020年に公式テキストの改訂が行われました(2020年改訂)。そのため「試験範囲」となる項目も旧テキストから変動がありました。
ただし、2024年1月 現在、現行のテキストに対応した1級対策の問題集は 発売されていません。
このため、現状、1級を勉強するにあたっては、旧テキスト(2009年改訂版)に対応した問題集を「古書」で購入するしか方法がありません。
当サイトでは、新旧テキストの違いをまとめていますので、そちらの記事も参考にしながら、古書をうまく活用してみてください。
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目次
1級「1次」のおすすめ問題集
色彩検定 公式テキスト 1級編 (2020年改訂版)
合格のカギシリーズ 色彩検定1級1次:問題集
※販売終了のため古書のみ
【2022年改訂 非対応】カラースクール「色彩活用研究所(iro-labo)」による1級 1次試験用の「問題集」。2022年改訂に非対応ながら、出版が続いていた数少ない1級問題集のひとつだったのですが、2023年現在は販売終了。古書価格が高騰中です・・・
色彩検定 1級問題集 改訂二版
※販売終了のため古書のみ
【2022年改訂 非対応】大手スクール・ヒューマンアカデミーの1級問題集。こちらも2020年改定に対応することなく販売が終了したものです。2023年現在、問題集の選択肢がないため 参考までに一応掲載していますが、古書価格が異常に高価しており、おすすめはできません。
※ちなみに「改訂版」と「改定二版」は別物なので注意。「改定二版=2009年度改定対応版」となっており、「改訂版」は更に以前のものになります。
1級「2次」のおすすめ問題集
合格のカギシリーズ 色彩検定1級2次 問題集
3,080円
【2022年改訂 非対応】2023年現在も新本が入手可能な貴重な2次対策問題集です。
老舗のスクール「色彩活用研究所(iro-labo)」が出している本なので内容的にも折り紙付き・・・ですが、(当然ながら)現在はあまり出題されなくなった傾向の問題も多く、難易度はかなり高め。2022年改訂には対応していないので、最近の公式過去問題集との併用がおすすめです。
色彩検定 1級2次徹底攻略模擬テスト問題集
※販売終了のため古書のみ
【2022年改訂 非対応】すでに絶版になって久しい本ですが、わたし(石川)が受験時に利用した本なので、参考までに掲載しています。昔の本なので、現在の出題傾向よりも やや難解な問題が多い印象です。古書価格が高騰しているため、おすすめはしません。
「公式過去問題集」を有効に活用しよう
1級は、市販問題集の入手が困難になっていることもあり、公式過去問題集をうまく活用しましょう。1級合格を目指すのであれば 過去3~4年程度の過去問題はおさえておきたいところです。
購入時の注意点
現行のテキスト(2020年改訂版)の内容に完全対応したのは、2021年度の試験からになります。
2020年度の試験は旧テキスト範囲との折衷問題になっているため、注意が必要です。※2019年度以前は 完全に旧テキスト範囲の内容になります。
一言メモ
各年度の公式過去問題集に収録されているのは(1級の場合)1回分のデータだけですので、複数の年の過去問を揃えて出題傾向を探りましょう。
過去問題集 1級:2020年度
1,100円
2020年度は 旧テキスト(2009年改訂)からの移行措置期間にあたりました。このため 問題は旧テキスト使用者でも受験できるものになっており、これ以降の年度に比べてややイレギュラーな内容になっています。
過去問題集 1級:2021年度
1,100円
現行テキスト(2020年改訂版)の内容に完全移行した初めての年度になります。出題傾向を探りたい方は、この年度以降のものを購入するようにしましょう。
過去問題集 1級:2022年度
1.100円
現行テキスト(2020年改訂版)の内容に完全移行後 2回目の年度になります。
オリジナル解答用紙を配布中
公式過去問題集を使って学習する際は、各設問の数字・アルファベットをメモしておかないと、後で答えわせができません。
しかし、毎回このメモをとるのは非常に面倒な作業です。そこで この作業を簡便化するために、公式過去問題集に対応した オリジナル解答用紙を作成してみました。
以下のページで配布していますので 受験勉強のお供にどうぞ。
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コメント
コメント一覧 (11件)
はじめまして。
先日の色彩検定2級を受け、いま1級の勉強を始めています。
独学です。
この色彩検定ONLINEさんにはとっても助けられています。
1級の公式テキストと過去問題集は入手済。
問題集は1次・2次ともサミュエルさんで揃えたかったのですが、寄った書店にも出版元にもないとのこと。
amazonでは なんと15000円近い値がついていました。
ヒューマンさんの改訂2版問題集も出版元にもなく、新しく改訂版を刷るかどうか今は検討中だそうです。
丸善 丸の内本店・紀伊国屋書店 大手町ビル店・八重洲ブックセンター・ジュンク堂書店 池袋本店に行ってみましたが、選ばなければ2次の問題集だけならありました。
しかし、1次の問題集がどこにも売ってなかったんです!!
Twitterでも同じような雰囲気がありました。
「問題集譲ってもらえませんか?」など。
欲しい問題集がまさか手に入らないとは予想すらせず動揺しましたが、ないものは仕方ない。
2次の問題集は妥協して買い、あとは公式テキスト+サミュエルさんの参考書+過去問題で 無謀にも乗り切ろうとしています。
あとは私の覚悟のみです。
1次の問題集がないのは時期的なものなのでしょうか?
それともなにか違う理由があるのでしょうか。
分かりますか?
岩澤 様
コメントありがとうございます。
昨年から問題集が品切れする傾向があったのですが、今年はかなり厳しい状況のようですね。1級は受験者数が少ないため、出版社が増刷に二の足を踏んでしまうのかもしれません。私も少し調べてみようと思います。
今年1級受験することを決めてから、本当にこちらのサイトにはお世話になっています。管理人さん、ありがとうございます。
1級1次は過去問でなんとか乗り切れそうなんですが、2次は過去問だけでは練習量が足りず、問題集を購入しようと思っています。しかし、管理人さんのおっしゃる通り、ほとんど見当たらず…
2008年以前の問題集でも参考になるでしょうか?2009年の改正は二次試験に関しても結構大きく影響したのでしょうか。もしご存知でしたら教えていただきたいです。
コメントありがとうございます。
2008年以前に発売された問題集に関しては、個人的におすすめできません。
2008年以前の問題と、近年の出題とで「出題方法(形式)」が結構異なっているためです。
公式テキストの改定を境にして いきなり変わったわけではないのですが、改定から10年が経過していますので、それなりに違いがあります。
1級2次に関しては、本当に問題集の選択肢が無いのが現状で、残念ながら、純粋な問題集としては、色彩活用研究所の「合格のカギシリーズ 色彩検定1級2次」のほぼ一択という状況です。
ただ、その色彩活用研究所の問題集も「2010年」に発売されたものなので、近年の傾向を掴むためにも、それにプラスして2015年度以降の「公式過去問題集」も入手しておかれた方がよいかと思います。
出費が増えてしまうようなアドバイスで恐縮ですが、現状はそんな感じです。
ご回答ありがとうございます。
おっしゃる通り、改定云々以前に、出題形式が変わっていそうですね。盲点でした。
過去問はもっているので、サミュエルさんの問題集購入検討してみます。
大変丁寧な回答頂けて、逆に無駄な出費を防げました。どうもありがとうございます。
お世話になります。1級対応の通学講座で、ヒューマンアカデミーさんが紹介されておりますが、リンクをクリックしても色彩検定1級の内容になっていないようです。カラーコーディネーター関連の紹介ページに飛びます。色彩検定1級の講座はやっていないのでしょうか。
コメントありがとうございます。
すみません!こちら、記事の情報が古くなっておりました。ヒューマンアカデミーでは、現在1級対応の通学講座は行っていないようです(後ほど記事内容を修正いたします)。
ヒューマンアカデミーの場合、通信講座(たのまな)は現在でも色彩検定に対応しているのですが、こちらは「2.3級」の対策講座になってしまいます。
1級対策講座としては「カラボ色大学」さんと、「色彩活用研究所」さんも行っていますので、そちらも見てみてください(すでに受付終了しているものもありますが)。
・「カラボ色大学」
https://www.irodaigaku.jp/class/class_index.html
・「色彩活用研究所」
https://iro-labo.com/school/aft1.html
はじめまして。色の勉強をしたいと思い色々と調べている初心者です。色関係の資格はいろいろとあるようなのですが、こちらで紹介している色彩検定と、ADEC色彩士検定と、どういった違いがあるのでしょうか?よろしくお願い致します。
コメントありがとうございます。
「色彩検定」と「色彩士検定」いずれも、色彩に関する知識を総合的に学ぶことができる検定です。
ただ私自身、「色彩士検定」の受験経験がありませんので、両者の違いに関して、正確な情報をお伝えすることができません。
ただ、ひとつのヒントとして主催団体の違いに注目してみるのがよいかと思います。
・色彩検定:色彩検定協会(旧名:全国服飾教育者連合会)
・色彩士検定:色彩士検定委員会(全国美術デザイン教育振興会)
色彩検定は、もともと服飾系の団体がアパレル業に就いている方の知識向上のためにスタートしたものです。
また、色彩士検定の方は、全国の美術・デザイン系の専門学校の団体が主催しています。
以上の経緯から、以前(10年くらい前まで)は「色彩検定=服飾寄り」「色彩士検定=デザイナー寄り」と言われたのですが、現在では「色彩検定」も、総合的な内容を学べるようになっており、特別「服飾寄り」な内容ということはありません。
色に関する検定については、以下の記事もあわせて読んでみてください。
・日本国内のカラー・色彩系の検定まとめ【2021年版】
https://shikisaikentei-online.com/color_kentei
はじめまして。
独学で1級受験に申し込んだのですが、過去問だけでは不安で、問題集を購入しようと思っています。
しかし2000年の改訂に対応した問題集は発売されておらず…こちらで紹介されている2009年改定の問題集でも対応可能なのでしょうか。
ご存知でしたらアドバイス頂けますと幸いです。
よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
2022年10月現在、私が知る限り、新テキスト(2020年改訂)に対応した1級 問題集は存在しないようです。
2020年のテキスト改訂以前から 1級試験の問題集には、ほとんど選択肢がなく、新テキスト移行後は、ほぼ皆無の状態になってしまいました。
そのため、残念ながら「消極的な選択」として、旧テキスト範囲の問題集を入手せざるを得ない状況です。
旧テキストと新テキストの内容の違いは、以下にまとめていますので 参考にしてみてください。
:公式テキストの改定(2020年改定)について:新旧版を比較してみた【簡易版】
https://note.com/poly500/n/n3a45c94e6a44#rqckO
昨年(2021年)の冬季検定が、新テキストに完全移行後 初めての1級試験でした。
試験動向を探る上では、昨年(2021年)の過去問題集が、最も参照に値する内容になっているかと思います。