こんにちは、1級 色彩コーディネーターの石川です(プロフィール)。
この記事では 色彩検定 2020年改定版の公式テキスト(1~3級)に関する概要を紹介しつつ、新版と旧版の内容違いなどを検証しています。
この記事では1~3級テキストの改訂情報について紹介しています。UC級の改訂情報についてはコチラの記事をお読みください。
公式テキストの改定について
色彩検定では 2020年から1~3級の公式テキストが新しくリニューアル(改定)されました。
前回の改定が2009年だったので、実に10年ぶりの改定ということになります。
色彩検定では、基本的に「公式テキストの内容=試験範囲」です。新旧テキストでは各級の試験範囲・内容が 異なりますので、これから受験する方は、必ず2020年以降(正確には2019年12月20日 以降)に出版されたテキスト・問題集を用いて学習するようにしてください。
2.3級の場合、実際にテキストが発売されたのは2019年12月20日になりますが、対応試験の開始時期に合わせて、当ブログでは新テキストを「2020年改訂版」と呼んでいます。また、これまで使用されてきた旧テキストを「2009年改訂版」と呼びます。
公式テキストの改訂は、毎年 行われるものではありません。
過去には、5年程度で改訂された事例もあるものの、直近の動向を踏まえると「おおよそ 10年に1回」くらいが目安といえそうです(次は2030年?)。
色彩検定 公式Xも「改訂の予定はしばらくありません。現在公式HPや書店、通販で販売中のものをお買い求めください(2024.01時点)」とアナウンスしています。
新テキスト(2020年改訂版)
こちらが 1~3級の新テキスト(2020年改訂版)です。表紙に大きくAFTのロゴがあしらわれています。
2021年度 夏期試験(6月実施)より、こちらテキストに沿って出題されています。これからテキストを購入する方は、必ずこちらを購入しましょう。
2.3級の場合は、公式テキストの奥付(裏表紙の1つ前のページ)をみて、発行日が2019年12月20日以降のものが最新のテキスト(2020年改訂版)になります。
当ブログでは便宜上「2020年改訂」と呼んでいますが、2.3級テキストに関しては、ややフライング気味に2019年12月20日に発売がスタートしました。このため、2.3級テキストに関しては、2019年12月20日以降に発売されたものであれば、「2020年改訂版(=最新版)」ということになります。
ちなみに、1級の公式テキストは 2020年の2月20日以降に発行されたものが「2020改訂版」になります。
旧テキスト(2009年改訂版)
こちらが、旧テキスト(2009年改訂版)です。表紙の水玉模様が特徴です。
過去に発行されたものの中には、左上の色彩検定協会ロゴが古いバージョン(三角形のもの)もありますが、中身は同じものです。
2.3級の場合は 2020年度夏期(6月実施)まで、 1.2.3級とも 2020年度冬期(11月実施)まで、このテキストで対応可能とされました。
本来、2.3級の旧テキストは「2020年 夏期検定まで」対応となっていました。しかし 新型コロナウイルスの影響で 2020年度の夏期検定が中止になったことを受け、2.3級についても「2020年度 冬期検定まで 旧公式テキストでも対応可能」と変更されました。
いきなりテキスト(試験範囲)が切り替わってしまうと、過去に旧テキスト(2009年改訂版)を購入し、試験を目指していた受験生に不利になってしまいます。
そこで、色彩検定協会では 以下の試験までは、旧テキスト(2009年改訂版)でも受験が可能なように、経過措置を講じました。
2.3級:2020年度 夏期検定(6月実施)まで対応可※新型コロナの影響で2020年夏季検定が中止されたため、冬期検定まで経過措置期間が延びました- 1.2.3級:2020年度 冬期検定(11月実施)まで対応可
このため、2020年度の冬期試験に関しては、新旧いずれのテキストで学習しても不利にならない出題が行なわれました。
2021年度以降は、完全に新テキスト(2020年改訂版)に沿った形で出題が行われています。
新・旧テキストの項目を比較
「新テキスト(2020年改訂版)」と「旧テキスト(2009年改訂版)」の内容を比較し 表を作成してみました。
表は 各テキストの目次をもとに、各章項目と 主要内容を一覧にしたものです。旧版の内容が、新版で別項目に統合されている例もあり、項目の増減がそのまま内容の増減を表わすわけではありませんので ご注意ください。
3級テキストの比較
※赤字は新テキストで削除もしくは削減、別の級に移動された項目。青地は新テキストで新規追加もしくは別の級から移動された項目
2級テキストの比較
※赤字は新テキストで削除もしくは削減、別の級に移動された項目。青地は新テキストで新規追加もしくは別の級から移動された項目
1級テキストの比較
※赤字は新テキストで削除もしくは削減、別の級に移動された項目。青地は新テキストで新規追加もしくは別の級から移動された項目
まとめ:石川の感想
ページ数だけを比較した場合、新テキストの方が 2.3級は約10ページ増え、1級は約10ページ減っています。
1級範囲に関しては、従来、ほかの級に比べて圧倒的に分量が多くなっていましたが、2級に一部項目を移動するなど 適度に取捨選択が行われ、他級とのボリュームのバランスがとられたように感じます。
2.3級に関しても ページ数こそ増えていますが、これはテキストの判型が「A4変形」から「B5」へと縮小された関係と思われ、内容量的には、従来と同じか、むしろよりコンパクトになった印象です。
旧版で 1級範囲、2級範囲に「ユニバーサルデザイン」の項目がありましたが、新版では1級範囲の方は丸ごとカットされました。
前回の改定後にUC級(色のユニバーサルデザイン)が創設されたこともあり、両者の内容が重複する部分に関しては、調整が行われたものと思われます。
関連する記事
前回の改定(2005年改定から2009年改定への変更)の際にも同じような比較記事を書いていました。 既に長い時間が経過しているため現在の受験生の方には全く関係がありませんが、当ブログの資料としてそのまま保存しています。
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