カラー・色彩系検定の特徴を整理する!

こんにちは 1級 色彩コーディネーターのイシカワです。

当ブログは基本的に「色彩検定」の独学受験情報を扱っています。

しかし、考えてみればいきなり「色彩検定を受検しよう!」と決心して受験勉強をはじめる人間はいないわけで、まずは入り口として「ちょっと色彩に興味があるんだけど・・・」「配色のことを勉強してみたい・・・」というのが一般的ではないでしょうか?

そのように考えて世の中に目を向けると、国内には色彩検定のほかにもカラー系検定が多く存在しています。

国内のカラー・色彩系検定

以下は 色彩・カラー系の分野の検定試験です。

A・F・T色彩検定 公式テキスト1級編 文部科学省後援 色彩検定®
主催/開始年:色彩検定協会(旧名:全国服飾教育者連合会)/1990年
種別:総合系(※やや服飾寄り)
区分:1-3級
カラーコーディネーター検定試験1級公式テキスト〈第3版〉: カラーコーディネーションの実際 ファッション色彩 カラーコーディネーター検定試験®
主催/開始年:東京商工会議所/1995年
種別:総合系(※やや製造業寄り)
区分:1-3級

※1級は次の3分野から一つを選択
・第1分野:ファッション色彩
・第2分野:商品色彩
・第3分野:環境色彩

Color Master STANDARD -カラーマスター(スタンダード) (Color Master) ADECカラーマスター色彩士検定
主催/開始年:ADEC(全国美術デザイン専門学校教育振興会)/1997年
種別:総合系(※ややデザイン寄り)
区分:1-3級
The・パーソナルカラー―色彩技能パーソナルカラー検定モジュール3公式テキスト (トミヤママチコのパーソナルカラー教則本) 色彩技能 パーソナルカラー検定試験
主催/開始年:NPO日本パーソナルカラー協会/2003年
種別:パーソナルカラー系
区分:モジュール1-3(※単位制)
パーソナルカラリスト検定3級公式テキスト パーソナルカラリスト検定
主催/開始年:一般社団法人 日本パーソナルカラリスト協会/2005年
種別:パーソナルカラー系
区分:1-3級
※以前は「パーソナルカラー検定」という名称だったが2012年度より「パーソナルカラリスト検定」に変更になった
色彩活用 パーソナルカラー検定 公式テキスト3級 改訂版 色彩活用 パーソナルカラー検定
主催/開始年:NPO法人日本カラーコーディネーター協会(J-color)/不明
種別:パーソナルカラー系
区分:1-3級
色彩福祉検定2級・1級公式テキスト 色彩福祉®検定
主催/開始年:(社)日本色彩環境福祉協会/2009年
種別:福祉系
区分:1-3級
色彩生活 実践編  ライフケアカラー検定2級テキスト ライフケアカラー検定
主催/開始年:NPO法人日本カラーコーディネーター協会(J-color)/2009年
種別:福祉系
区分:1-3級
ファッション色彩〈1〉ファッション色彩能力検定試験3級準拠 ファッション色彩能力検定試験
主催/開始年:財団法人日本ファッション教育振興協会/2006年
種別:服飾系
区分:1-3級
色と光の能力テスト TOCOL 公式テキスト 「ベーシック」 色と光の能力テスト TOCOL®
主催/開始年:五感コミュニケーション協働プロジェクト/2007年
種別:そのほか
区分:スコア制
デジタル色彩マスター デジタル色彩検定
主催/開始年:NPO 日本カラーイメージ協会/2008年
種別:web.CG系
区分:1-3級
[改訂版] カラーデザイン公式ガイド[感性編] すぐに役立つ色彩の使い方 カラーデザイン検定
主催/開始年:国際カラーデザイン協会/2010年
種別:デザイン系
区分:1-3級

 
多くの人にとって気になるのは「それぞれの検定がどういった特徴を持っているか?」「自分の進みたい職業にとってどの検定を受けるのがベターなのか?」ということではないかと思います。そこで各カラー系検定の特徴について簡単にまとめてみました。

国内カラー系検定の2大メジャー!

上記表でもお分かりのとおり、国内には結構な数のカラー系検定が存在していますが 中でも 実施年数や規模において2大メジャーとも呼ばれているのが「色彩検定」と「カラーコーディネーター検定」です。

検定が「主催者によるお墨付き」といった意味合いが強いものだとすれば、周囲に対してそれなりのブランド力を発揮するのがこの2つといって良いでしょう。

色彩検定とカラーコーディネーター検定の違いは?

当サイトに寄せられる質問などをみていますと、実際、色彩検定とカラコ検定のいずれを受検すべきかで迷う方が多いようです。

上にも書いたようにどちらの検定も、色彩全般を幅広く扱っている点では一緒なのですが、以下のような特徴があります。

A・F・T色彩検定 公式テキスト1級編 文部科学省後援 色彩検定®
■ 20年近い実施実績を持つ国内カラー系検定の老舗
■ ファッション&コスメ分野の色彩に強みを持っている
■ 受験者は学生など若年層が主体
■ 2014年度の受験者数は約50000人
■ 試験会場は全国約400会場(!)
■ なんといっても社会的な認知度が強み!
カラーコーディネーター検定試験1級公式テキスト〈第3版〉: カラーコーディネーションの実際 ファッション色彩 カラーコーディネーター検定試験®
■ 東京商工会議所が主催する実務型のカラー検定
■ プロダクトカラー系・環境色彩系に強みを持っている
■ 2012年度の受験者数は約18000人
■ 難易度は色彩検定よりも若干高めといわれている
■ 1級は「ファッション」「商品」「環境」の3分野から一つを選択して受験する

 
各検定の主催団体に注目してみるとそれぞれのカラーが見えてきます。

例えば色彩検定は、元々アパレル業界で用いられる色彩知識の啓蒙のために設立された経緯があるため、一般に「服飾系の内容が特徴」というような言われ方をします。

ただしそれぞれの特徴に「~寄り」とつけられている点に注意しましょう。

実は上記の2検定とも近年において、内容や学べる知識に関しておおきな差はなくなってきています。

どちらも色彩分野を総合的に包括する内容になっているため、特に2級までに関してはいずれの検定を受けても、大きな違いはないというのが実情のようです。

ですから、受験に関しては、上記の特徴を踏まえつつ、実施規模や社会的な認知度などを基準にして 受ける検定を選んでみるのがいいかと思います。

どちらか迷うなら色彩検定がおすすめ!

いずれを受けるか迷っている方には、わたしはまず「色彩検定2級」を受験することをおすすめしています。

理由は以下の2点。

  1. 知名度的に色彩検定の方がやや有利なこと

  2. 2級までであれば両検定の試験内容に大きな差が無いため

特に2番目の理由が大事で、勉強の過程で「やっぱりカラーコデーディネーター検定を受験しよう!」となった場合でも、それまでに取得した知識をそれほど無駄にすることなく途中でシフトすることが可能です。

また、両検定を併願して受験する方も多くいます。

両者の受験時期が近いので大変だとは思いますが、色彩知識の取得&学習という面で考えれば、併願を視野にいれてみるのもいいかもしれません。

パーソナルカラー系の検定

色彩活用 パーソナルカラー検定 公式テキスト3級 改訂版

色彩技能 パーソナルカラー検定試験」「パーソナルカラリスト検定」「色彩活用 パーソナルカラー検定」など「パーソナルカラー」の名称を含む検定がいくつかあります。

主催団体の名称も、検定の名称も似通っていますが、それぞれは別の検定になりますのでご注意ください。

「パーソナルカラー」といった分野自体が日本では比較的新しい種類のものであるため、上記の検定ともまだそれほどの歴史はありません。

モジュール(単位)制を実施している検定があることからもわかるように、実技的な内容を要求されるのが特徴です。

パーソナルカラーとは?

ところで、そもそもこの「パーソナルカラー」とはいったい何でしょうか?

パーソナルカラーとは、その人の生まれ持った色(肌・髪・瞳・頬・唇など)と雰囲気が調和した色(=似合う色)のことです。

人それぞれ個性が違うように、似合う色もそれぞれ違います。■「@cosme 」さんより

つまり、具体的にはメイクやネイル、ジュエリー、ファッションなどのコーディネート業務に特化した形でのカラー検定ということですね。

福祉系のカラー検定

色彩福祉検定2級・1級公式テキスト

色彩福祉検定」「ライフケアカラー検定」は福祉系のカラー検定です。

近年はカラーセラピー(色彩医療)など「色彩」の持つヒーリング効果などにも注目が集まっています。

広義には上述のパーソナルカラーなども含まれるかと思いますが、より”福祉現場や日常生活の中での色彩”といった部分に特化したのが福祉系のカラー検定でしょう。

色彩福祉検定」「ライフケアカラー検定」はいずれも2009年開始検定です。

今後はこうした分野での色彩活用が一般化していくのかもしれません。

そのほかの検定

ファッション色彩能力検定試験

色彩検定は、2006年まで正式名称を「ファッションコーディネート色彩能力検定(通称:色彩検定)」としていたんですが、こちらの「ファッション色彩能力検定試験」は「色彩検定」とは別物ですので注意してください!

設立の経緯として以下のようなことで始まったようです。

既存の検定(注・「色彩検定」「東商カラコ」)に対し「FB(ファッションビジネス)の現場のニーズに即応した内容で差別化する」(日本ファッション教育振興協会)/■「繊研新聞」掲載記事より

つまりファッション分野に特化した形でスタートした「色彩検定」が、次第に、色彩全般を幅広く扱う内容にシフトしたことを受けて、服飾系色彩に特化した検定が手薄になったところに登場した、より”ファッションビジネス寄り”の検定ということになるでしょうか。

色と光の能力テスト TOCOL

一見、先述のパーソナルカラーに近そうですが、どうやらそれともちょっと違う様子なのがコチラの「色と光の能力テスト TOCOL」。

TOCOL®は『最先端の情報技術に必要な色彩能力』と社会で重視されている『コミュニケーション能力』が身につく待望の「本格的色彩能力テスト」です!(中略)TOCOL®は、身近に接する色と光(色彩)の意 外な効果に好奇心を持たせ、『自分が直接感じることができる』五感を通して、先進の情報技術に必要な色彩能力と社会で必要なコミュニケーション能力を身につける待望の「本格的な色と光の能力テスト」です。■公式サイトより

ということで、なんと色彩能力だけでなく「コミュニケーション能力」まで身についてしまうという1粒で2度おいしい仕様になっています。

最大の特徴が「点数(スコア)評価制」。

他検定と違い1級・2級という区分ではなく、1回のテストに対する得点がそのまま各自の「スコア」になります。英語のTOEICと似たような仕組みですね。

デジタル色彩検定

デジタルハリウッドの方が立ち上げた検定「デジタル色彩検定」。

名称は似ていますが 色彩検定協会の「色彩検定」とは一切関係がありません。

デジタル・・・具体的には「WEB、CG」といった分野に特化した形でのカラー系検定のようです。

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