こんにちは、1級 色彩コーディネーターの石川です(プロフィール)。
この記事では、わたしが色彩検定「UC級(色のユニバーサルデザイン)」を受験した際の体験をもとに、難易度や勉強方法などを紹介しています。
2022年1月にUC級テキストの改定が行われました。2022年夏期検定からは新テキストの内容に準拠した問題が出題されますのでご注意ください。UC級の改定について詳しくはこちらの記事をお読みください。
「UC級」の基本情報
2019年6月23日(日)に行われた夏期検定で「UC級」を受験しました。
UC級は、2018年冬期検定からスタートした比較的新しい級で、私が受験した2019年夏期でようやく実施2回目。
まだ出題傾向などが掴みづらいところはありますが、現時点での情報をここにまとめておこうと思います。
試験の実施概要
色彩検定公式ページによると、UC級(色のユニバーサルデザイン)で学ぶのは以下のような内容です。
「特定の色の組み合わせが判別しにくい」人が、日本では男性の20人に1人、女性の500人に1人、全体で300万人以上存在するといわれています。
このような人たちにとっては、一見わかり易く色分けされている鉄道の路線図や、危険を知らせるサイン、電源のON/OFFを示すパイロットランプなどが同じような色に見えてしまう場合があるのです。
また、白内障等の眼の老化によっても色の見え方は変化し、区別できない色が増えるといわれています。高齢化社会が進む中、このような問題は更に増える可能性があります。
UC級 は「色に携わる全ての人が色覚の多様性について正しい知識を持ち、配慮をすることができる社会の実現」を目指し、2019年から全ての都道府県で実施します。
・色彩検定公式サイト:UC級 とはより引用
UC級は 1~3級の上・下に位置するものではなく、あくまで 独立したひとつの級として設定されています。
試験の難易度は?
実際に受験してみた感想としては、UC級の難易度は「3級と同等、もしくは3級よりもやや簡単」といった感じ。
UC級は、検定2~3級程度の色彩学の基礎知識をベースにしながら、色のユニバーサルデザインについての専門知識を深める内容になっています。
公式テキストの厚さだけをみると、かなりボリュームがあるように感じますが、後半は「デザイン事例集」になっているため、覚える内容自体は他の級よりもむしろ少ない感じです。
また、内容に関しても「色が見える仕組み(目の構造など)」や「色の表し方(色の3属性など)」といった2~3級範囲の内容に数章が割かれています。
そのため、既に2級以上を取得している方にとってはお馴染みの内容も多く含まれています。
勉強時間の目安としては以下のような感じでしょうか?
- 色彩検定2級以上をお持ちの方:1~2週間程度
- はじめて受験する方:3~4週間程度
おすすめの勉強方法
現時点でUC級が実施されたのはまだ数回しかありません
そのため、公式過去問題集の数も少なく、一般の出版社による問題集も存在しません。※2023.10現在
ただ、上述のように覚える範囲が非常に限定されているため、以下のような勉強方法で十分対応できるかと思います。
まず 公式テキストをざっくりと読みます(1回目)。この時点では、内容を理解する必要はなく、どのようなことが書かれているのか「確認」するだけで大丈夫です。
もう一度 公式テキスト読みます。今度は、内容を理解しながらじっくり読みこんでいきましょう。
色彩検定公式の過去問題集を実践してみましょう。
過去問題集で外れた部分を中心に、再度 公式テキストを読いこみます。
これ以降は、ひらすら「過去問題集を解く~公式テキストで不正解部分を確認する」を繰り返します。
人によっては(2)の工程は飛ばしてもいいかも知れません。とにかく、まずは1回公式テキストを読んでみましょう。
おすすめの問題集
「おすすめ」というよりも、現時点でUC級に対応しているのは以下のものだけなので、しっかり揃えておきましょう。
2022年1月にUC級テキストが改定され、試験範囲も新テキストの内容に準拠する形に変更されています。
これからテキストを購入する方は、必ず新テキスト(2022年改定版)を購入してください。
ネット通販などでは、しばらくの間、新・旧テキストが併売される状況が予想されます。新・旧テキストは表紙デザインが似通っているためご注意ください。見分け方についてはこちらの記事で紹介しています。
2022年にUC級の公式テキストの改訂が行われましたが、移行措置として「2022年夏期検定」までは、旧テキストでも受験可能とされました。このため、試験の内容が、完全に新テキストに対応したのは「2022年 冬期」の検定から となっていますのでご注意ください。
「UC級」の受験レポート
というわけで、2019年6月に行われた「夏期検定」でUC級(第2回)を受験してきましたので、その模様をメモしておこうと思います。
私の受験会場は、東京・池袋にある「立教大学」。
過去に受験した「1級2次」や「2級」試験でも会場になっていたので、私にとってはおなじみの場所。
当日は 時折 小雨もパラつくあいにくの空模様でしたが、木陰のベンチで時間まで集中して勉強することができました。
14時40分に開場。
直前に行われていた2級試験と併願の方も多いらしく、100人ほどが入る大教室 数カ所に分かれて受験となりました。
色彩検定の他の級と同じく、長い机の両端に座るスタイル。
机の通路側には、受験票と身分証明書を常に提示しておかなければいけません。
15時から試験についての説明が行なわれ、15時10分~試験スタート。
試験時間は60分で、16時10分に試験終了。
特に大きく迷うこともなく、落ち着いて回答できました。結果が待ち遠しいです。
「UC級」受験以後の流れ
2019年6月23日(日)に試験が行われた後の流れを、メモしておきます。
合格発表
試験から約1か月後の7月18日に色彩検定の公式サイトにて、夏期検定 合格者の発表が行われました。※発表された資料の閲覧は1カ月間のみ可能
で、私も めでたく合格していました!
合格証書の送付
合格発表から10日ほど経過した7月30日、色彩検定の公式サイトにて「2019年度 夏期検定の資格証・合格証書を発送いたしました」との告知があり、その翌日合格証書が届きました。
「UC級アドバイザー」の資格証も同封されていました。
名刺用の資格マーク(ロゴデータ)を入手する
WEBから、名刺に掲載可能な「UCアドバイザー」のロゴデータが入手できます。
色彩検定協会マイページから申請すると、すぐにデータをダウンロードできます。※合格証書に記載の9桁の認証番号が必須です
データは「993×993 px」サイズのTiffデータです。
「aftインディゴ プロセスカラー(C100%、M55%、Y0%、K30%)」と「モノクロ(スミ100%)」の2種類が用意されています。
まとめ
というわけで、色彩検定UC級の受験レビューと、難易度や勉強方法のまとめでした。
2022年1月にUC級テキストの改定が行われました。2022年夏期検定からは新テキストの内容に準拠した問題が出題されますのでご注意ください。UC級の改定について詳しくはこちらの記事をお読みください。
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