色彩検定「2・3級」のおすすめ勉強法:合格のための4つのポイント

2.3級 おすすめ勉強法
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こんにちは、1級 色彩コーディネーターの石川です(プロフィール)。

この記事では 私が実践していた色彩検定2.3級の勉強方法と、受験までの学習スケジュールを紹介しています。

注意

2020年に色彩検定の公式テキストが改定されました。改定にともなう注意点をまとめた記事も合わせてお読みください。

目次

はじめに(よくある質問)

具体的な勉強法を紹介する前に、受験を考えている方からよく頂く質問にお答えしておきます。

Q. 何級から受けたらいいの?

まずは 2級から受験してみましょう。 学習時間がしっかり確保できるのであれば、独学でも2級合格は十分に可能です。※不安な方は2.3級の併願もおすすめです

一言メモ

この記事も 飛び級で「2級」を受験することを前提とした内容になっています(私がこのやり方で合格したため)

“いきなり1級”は険しい道のり…

また、中には「現在 仕事の関係である程度 色彩の基礎知識があるから、いきなり1級を受験してみようかな~」といった方もいるかと思いますが、これはあまりおすすめしません。

というのも 色彩検定では、服飾・インテリア・建築・印刷 など 幅広い分野の色彩知識が問われるため、特定の職種のみから得た基礎知識だけではちょっと太刀打ちができません。

実は 私もデザイナーとして映像・印刷などの仕事をしているため、受験前にそれなりの基礎知識は持っているつもりでした。しかし、実際に受験してみて 事前に持っていた知識だけでは なかなか厳しかったというのが実情です。

一言メモ

もし可能であれば、自分のレベルを測る意味でも、一度本屋さんで 公式テキストを立ち読みしてみることをおすすめします(公式サイト:1級2次試験出題例

Q.「2級」から受験でも「3級」の勉強は必要?

「2級のみ受験する」「2.3級を併願する」いずれの場合においてもまずは 3級範囲をしっかり勉強しましょう。

2級は「3級範囲」を前提に出題される

2級テキストの内容は 3級範囲を前提として解説がなされます。そのため、3級範囲が理解できていないと 理解するのに時間がかかってしまいます。

私も、まず1ヶ月ほどかけて3級の学習を行い、続いて2級の学習を行いました。

また 慣用色を問う問題などは各級の公式テキストに掲載されているものが出題されますので、特に 2.3級を併願されるのであれば、まずは3級範囲から学習されることをお勧めします。

Q. 学習スケジュールは?

下図は 私が「2級」受験時に行った学習スケジュールです。

先述のように、(実際は受験しない)3級の学習もちゃんと行いました。

3級の学習に1ヶ月、2級の学習に1.5ヶ月、合計で「2ヶ月半」の学習期間を取りました。これくらいが学習期間の目安かと思います。

一言メモ

受験勉強にとってスケジューリングは何よりも大事。闇雲に勉強するよりも効率的なやり方を考えましょう。

おすすめ勉強法「4つ」のポイント

私が実際の試験勉強を通して気づいた学習のポイントです。学習のスケジュールの流れにあわせて大きく4つにまとめてみました。

【1】公式テキストは2度読む

基本的な学習の方法は「公式テキストで内容を把握して 問題集で実践問題を解く」の繰り返しです。

まずは 3級公式テキストを読みましょう。それも2度読むべきです。

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【1度目】テキストのボリューム感を把握する

1度目の狙いは、公式テキストそのものの「全体の構成・ボリューム」を把握することです。

この時点ではまだ、細かい内容を覚えたりする必要はありません。意味のわからない部分は読み飛ばして大丈夫。いわば、マラソンコースを下見してペース配分を考えるようなものです。

いきなりド頭からノートを取りつつ、精読していては途中で息切れしてしまいます。

【2度目】内容を理解しながら読み進める

そして、2度目で実際に内容を理解しながら読み進んでいきましょう。

実際、3級テキストは非常に読みやすく書かれているので、それほど内容で迷うことは無いはずです。むしろ「へーそうなんだー」と、色彩の雑学本のような感じで楽しめるはずです。

【2】問題集は「問題文を暗記する」くらいの勢いで

書店の色彩検定コーナー31

公式テキストを2度読み終えたら、次は問題集で実際の試験問題に備えます。

不明な点などは公式テキストに照らし合わせながらガンガン問題を解いていきましょう。おそらく、初めはほとんどの問題に解答できないはずです。でも心配はいりません。繰り返しやれば覚えます。

問題自体を暗記するくらいのつもりでやってみましょう。

じっくりと1回よりも、ザックリと5回!

ポイントは、1問1問に真剣に取り組まないこと。じっくりと1回やるよりも、ザックリと5回繰り返したほうが効率的です。とにかく「繰り返し」に重点をおいて、それに沿ったスピードで勉強してみましょう。

【3】2級の内容が理解できなくても焦らない

3級問題集で8割程度が取れるようになったら、今度は同じように「2級公式テキスト~2級問題集」の流れで勉強を行います。

ただし、当然のことながら 2級公式テキストは3級よりも専門的な内容になっています。

といっても、必要以上に不安になる必要はありません。

3級テキスト同様、まずはパラパラ眺めて全体の構成を把握し「こりゃわかんねえな」ってことを認識。で、再読して「やっぱり、わかんねえな」ってことを確認できればOKです(笑)。

とにかく読め進めることが大事

おそらく 2級に関しては公式テキストだけ読んでも、内容はほとんど理解できないと思います。

そこで とにかく分かろうが分かるまいが、公式テキストを2回読んだ後は 機械的に問題集へ移行しましょう。

問題集を解き進めるうちに、逆に公式テキストの内容が理解できていくはずです。実践問題を通して、逆に公式テキストの内容を確認していくようにしましょう。

一言メモ

問題集と公式テキスト、互いの不明部分を補い合えば、次第に内容が理解できるようになるはずです。

【4】早い段階で慣用色問題への対応を

慣用色名を問う問題は 基本的に「暗記」以外に対策の仕様が無いものですから、特殊な暗記法を体得しているのでない限り一朝一夕に攻略できるものではありません。

そこで慣用色名対策は、他の勉強とは別個に考え並行してスケジュールを組みましょう。

一言メモ

私は 単語帳のようなものを自作して 暇な時に眺めていました。

まとめ

というわけで 色彩検定 2.3級のおすすめ勉強法でした。

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2.3級 おすすめ勉強法

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コメント

コメント一覧 (9件)

  • 今から色彩検定の勉強を始めようと思っているのですが、事情により試験を受けるのは来年からになります。

    テキストが改訂されましたが、問題集などは既に対応しているものがあるので良いのですが、過去問については今年の11月の試験の分が出るまで待った方が良いのでしょうか?
    もしその場合なら、来年6月に受ける人は過去問1回分しか参考にできないのでしょうか。
    それとも今までの過去問でも問題はないですか?
    質問が多くてすみません…

    • コメントありがとうございます(返信が遅くなってしまいすみません)。

      10年ぶりとなる公式テキストの改定と、新型コロナによる試験中止が重なってしまったため、今年~来年(2021年)にかけては、受験される方にとっては不安な状況ですね。

      あくまで私の個人的な意見となりますが、2.3級を受験するのであれば、少なくとも2021年夏期検定の対策として公式過去問題集を買う必要はないかと思います。

      市販の問題集自体が、過去の出題傾向を反映した内容になっているため そちらで十分ではないでしょうか?

      ただし、1級に関しては問題集自体が少ないこともあり、過去3年分程度は用意した方が良いと思います

      ■ 公式過去問題集に関して(補足)

      ・2020年11月に実施予定の冬期検定は、「2009年改定テキスト(旧テキスト)」と「2020年改定テキスト(新テキスト)」両者に対応した問題が出題されます。

      ・つまり、経過措置としてのイレギュラーな出題内容になります。※あくまで私の推測ですが、おそらく両テキストに記載がある項目からしか出題されないものと思われます

      ・2021年夏期検定からは、完全に新テキストの内容に沿った形で出題が行われます。

      ・つまり、2021年夏期検定以降の試験においては、2020年冬期検定で出題される試験問題を参考にしても、あまり意味がありません。

      ※新・旧テキストの違いに関しては↓こちらの記事もお読みください

      https://shikisaikentei-online.com/hikaku-new-prev

  • 色彩検定の公式サイトで販売されている配色カードはaとbがありますが、どちらも必要でしょうか??
    3級を飛ばして2級から受けようと思っています。

    • コメントありがとうございます。

      配色カードは、基本的に「a」のみで大丈夫です。
      aとbの違いは、大きさの違いだけなので、価格的に割安な「199a」のみで十分かと思います。

      配色カードに関しては、以下の記事も合わせて読んでみてください。

      ・色彩検定で使用するカラーカード(新配色カード199a)について
      https://shikisaikentei-online.com/color_card

  • はじめまして。
    記事、興味深く拝見させていただきました!

    色に関して全く知識はないのですが、最近急に色の面白さに興味が湧き、どうせなら検定を受けてみようと思い立ったのですが、ただの興味だけで、検定合格はできますでしょうか。
    (一応、受験勉強は経験してきました。)
    また、直近の試験日に間に合うようにするにはどんなスケジュールで勉強する必要がありますか??

    3級から勉強し、検定は2級のみ挑戦しようと思っています。

    長々とすみません!!

    • コメントありがとうございます。

      【Q】ただの興味だけで 検定合格はできますでしょうか?

      【A】きちんと時間をとって計画的に学習を行えば、ただの興味が受験のきっかけであっても、十分に合格可能です。合格に必要な知識は 学習の過程で習得できるため、現状で専門職に就いているか(専門教育を受けているか)否かは特に関係ありません。勉強すれば合格できますので頑張りましょう!

      【Q】どんなスケジュールで勉強する必要がありますか??

      【A】専門的な前知識が無い場合、最低でも2.5カ月程度の学習期間は必要になるかと思います。具体的な学習の流れに関しては、記事内の「管理人の学習スケジュールは?」「おすすめ勉強法 4つのポイント!」の部分を参考にしてみてください。

  • 現在、今年の試験に向けて独学中です。一通りテキストを2.3級ともに理解し、公式の過去問を解き、90%以上の点数を取れるようになってきたのですが、頭に入っているのか不安です。同じ過去問を何回も解いた後、別の過去問を購入してさらに何回も解くべきか、もう一度テキストを読むべきか、立ち往生の状態です。勉強できる時間が無駄にならないよう、ワークシートなどを使って勉強はしているのですが、どうしたら良いでしょうか。

    • コメントありがとうございます。

      残念ながら、公式過去問題集だけで、試験対策するのはちょっと厳しいかと思います。
      公式過去問題集を何冊も買うよりは、市販の問題集を「1冊」購入することをおすすめします。

      ■ 「公式過去問題集」だけだと厳しい理由

      色彩検定の出題内容は、当然ながら、毎年 異なります。

      このため、ある1年分の公式過去問題集の内容を完璧に頭にいれたとしても、その年に出題されなかった項目や出題パターンには対処できません。

      項目自体は同じであっても、質問の切り口が変わるだけで、まったく答えられない・・・というのはよくあることです。

      公式過去問題集だけで勉強するのであれば、最低5年分程度を用意するのが理想ですが、コストパフォーマンスが悪すぎます。

      それに対して、市販の問題集は、数年間の出題パターンを分析したうえで構成されているものが一般的ですから、公式過去問題集を数冊、購入するのと同じ価値があるかと思います。

      【補足】以上のような理由から、当サイトでは「公式過去問題集は(2.3級に関しては)必ずしも買わなくてよいもの」として紹介しております。※詳しくは以下の記事をお読みください

      https://shikisaikentei-online.com/item_23

      ■ おすすめの勉強法

      当サイトでは、「公式テキスト」+「市販問題集」のセットで学習する方法をおすすめしています。※詳しくは以下の記事をお読みください

      https://shikisaikentei-online.com/study23

      市販問題集は、2.3級の併願受験ということであれば、「改訂版 色彩検定2・3級問題集(新星社)」もしくは「最短合格! 色彩検定2級・3級テキスト&問題集 第2版(ナツメ社)」が、良いのではないかと思います。

      • 詳しく回答してくださりありがとうございます!
        返信が来たことに気づかず、返信が遅くなってしまい申し訳ございません。
        一応公式テキストとは別に2級・3級のテキストと問題集が一緒になっているものも購入しており、コメントしてから模擬試験として2回分の問題集がついていたので、そちらも含めて解きまくっていました;;。残り2週間もないですが、石川さんの紹介してくださったものを購入してみようと思います!!

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