こんにちは、1級 色彩コーディネーターの石川です(@shikisai_online)。
このページでは 色彩検定2.3級の受験勉強時の必須アイテムを紹介しています。
公式テキスト
ページ数の割りに結構な値段がするので「公式テキストはパスして問題集だけ・・・」と考えてしまう人もいるようですが 「公式テキストの内容=出題範囲」なのですから、各級の公式テキストは絶対に買っておきましょう。
例えば、飛び級で2級のみを受験するような場合でも 2級・3級両方のテキストをそろえて学習しておくべきです。
検定試験においては、公式テキストに書かれたことのみが「正解」と管理人は考えています。
極論すれば、仮に色彩学的に間違った内容であったとしても、公式テキストに記載されていれば「正解」というわけです(もちろん「色彩学的に間違った内容」が公式テキストに記載されたりはしませんが・・・)
しかし、例えばこんな場合はどうでしょう?
正解は「マックアダム」。
なぜなら、公式テキストにはそう表記されているから。
もちろん色彩検定協会も「マクアダム」と書いて不正解にすることはないでしょうが、確かめたわけではないのでわかりません。
問題はこの「確かめたわけではないので分からない」という部分にあります。
今、この文章を読んでいるのが、試験の半年前だとしましょう。
「マックアダム? マクアダム? そんなのどっちだって正解だよ」大半の人がこう判断するに違いありません。
事実、おそらくはどちらでも正解のはずです。
が、しかし。
試験の3日前にこの文章を読んでいることを想像してみてください。果たして同じように言い切れる自信があるでしょうか?
「どちらでも正解のはず、どちらでも正解のはずだけど、もしかすると・・・」
受験というのは「不安」との戦いでもあります。
しなくてもいい、余計な心配の種は可能な限り排除すべきです。
「マックアダム」か「マクアダム」かといった、正直どうでもいい事柄に気持ちを裂かれてしまうのは馬鹿馬鹿しいことです。
「安心を買う」という意味でも、公式テキストは絶対に購入しておきましょう。
図版の問題が有利に!
さらに、公式テキストに掲載された図版からの問題が、ほぼ毎回出題されています。
これはいわばサービス問題。
公式テキストは是非購入しましょう。
公式テキストの注意点
公式テキストは「必ず年に1度、改定や修正を行う」といったものではありません。
ですから「2009年度改訂テキスト(現行版)」は、2019年5月現在も最新のものということになります(参考:公式テキストの改定について)
ただし、発行後に判明した誤字・脱字・内容そのものの見直しなどによって、発売初期の頃のロットのものは 現在の内容と異なっています。
「2009年度改定テキスト」の奥付を部分を確認してもらって、下記の版をお持ちの方は修正が発生していますので、公式サイトの訂正表を必ずご確認ください。
2級・・・初版
1級・・・初版
特に2級は、初版にあった「イエローベース・ブルーベース」が単元ごと削除されるなど、大きな修正になっていますのでご注意ください(※公式テキスト販売ページに訂正表のPDFがあります)。
【2019.10追記】2019年12月に 公式テキストが改定されることが発表されています。詳しくはこちらの記事をお読みください。
市販の参考書&問題集

公式テキストだけ読んでいても、出題傾向を知らなければ試験に合格はできません。
公式テキストで学習した知識を、問題集で実践的に解き進めていきましょう。
で、「どれを買ったらいいの?」ってことになるわけですが、実をいうと2級までの問題集に関しては正直どれを買っても内容に大差はありません。
多くの関連書籍が出版されていますが、基本的に公式テキストの範囲内を扱っていることに変わりはないので、特別どれが優れているということもありません。要するに、自分にとって合うか合わないかだけだと思います。
近くに取り扱い書店がある方は、実際に足を運んで読み比べてみましょう。
管理人の具体的なお薦め問題集に関しては「おすすめ問題集&参考書(2.3級)」のページでチェックしてみてください!
カラーカード

各級公式テキストは、配色演習として、実際にカラーカードを貼りこめるようになっています。その際に必要になるのが「新配色カード199a」 通称=カラーカードです。
特別値の張るものではありませんし、モチベーションを高める意味でも購入しておいて損はないと思いますが、実質的な必須度としては、若干ほかよりも落ちます。
2.3級受験者の場合は「お金に余裕があれば」でいいのではないでしょうか?(ただし 今後1級取得を目指すのであれば 最低1個は用意しておいた方がいいでしょう)
実際、1級1次までにカラーカードが必要とされることはほとんどありません。
2次試験では実際にこのカラーカードを使って実技試験が行われます(試験時に使用するカラーカードは当日配布される)。
早いうちに購入して、普段から触ってその感触に慣れておきましょう(参考:カラーカードについて)。
カラーカードは大手書店や文房具店、画材屋さんなどで購入するすることができます。
身近にそういったお店が無い方はamazonなどを利用してネットで購入しましょう。
「199a」「199b」などの種類がありますが これはカードの大きさによる違いです。
公式過去問題集
公式過去問題集に関しては、2.3級の場合「金銭的に余裕があったら」でいいと思います。
「公式」なものですし、設問への解説も記されているので 合否基準に関する色彩検定協会の見解を知る上ではいいのですが コストパフォーマンスがあまりよろしくない!
色彩検定協会が発行している公式過去問題集は「2.3級」と「1級」それぞれの過去1年分の出題をまとめたものです。
つまり、2級なら2級に着目して過去数年に渡ってどのような出題がなされてきたか・・・といった通時的な分析はできません(それをやるためには 各年度のものを個別に購入する必要があります)。
受験する立場から考えると「過去問」の意義っていうのは、過去数年での出題傾向を探ることにあるわけで 数千円払って1年分(夏・冬2回分)しか分からないってのは ちょとコストパフォーマンスが良くないですよね
それでも、後述するように2013年度分からは「1級」と「2.3級」が分冊され、値段が若干下がりましたので、従来よりはややハードルが下がっています。
ま、お金に余裕がある人は買っておきましょう。
ただしこちらも、1級取得までを考えているのであれば、絶対に買っておくべきです。
過去問題集の分冊化について
色彩検定協会では2013年度版の公式過去問題集から 1級と、2.3級の過去問題集を分けて発行するようになりました。
従来は1~3級までが1冊になった状態で約3000円でしたので、1級を受験しない独学受験生にとってみれば「1級分いらないから その分安くしてよ~」という状態だったのですが、今回の措置でそのハードルはやや下がったといえます。
ただし、1冊に含まれているのはあくまで過去1年分の過去問に過ぎません。
上述のように通時的に長いスパンの出題傾向をつかんだりすることはできませんので その点は留意しておきましょう。
オリジナル解答用紙を配布中!
公式過去問題集を使って学習する際は、各設問の数字・アルファベットをメモしておかないと、後で答えわせができません。
しかし、毎回このメモをとるのは非常に面倒な作業です。そこで この作業を簡便化するために、公式過去問題集に対応した オリジナル解答用紙を作成してみました。
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