1級2次試験では、問題の一部で カラーカードの切り貼りが必要になります。
これが 試験方式の説明などで「実技」と呼ばれているものです。
毎年、3割程度が実技をともなう問題になっています。例えば、2022年度の2次試験では 16問が実技をともなう問題でしたが、これは割合にして試験全体の約35%に相当します。
この記事では、実技問題の特徴と、受験時に抱きがちな疑問をまとめてみました。
実技が必要になる問題
2次試験で 実技が必要になるのは以下の問題です。※2023年時点
マンセル表色系の等色相面に関する問題(視感測色の問題)
毎年 2次試験1問目に出題されているのが、マンセル表色系の等色相面を使った視感測色の問題です。
カラーチップと等色相面の色を見分ける能力が求められ、理屈や知識ではなく、視感測色する力(感覚)が試されます。
こちらの問題では、問題用紙上に印刷されたカラーチップを切り取り、等色相面上に貼り付ける必要があります。
配色問題
大問3.4で出題されることの多い配色問題でも、実技が必要になります。
問題文中の条件に合うPCCSのトーン記号を導き出し、それに対応するカラーカード(配色カード199a)を切り貼りします。
トーン記号が分かれば、あとは同じカードを貼り付けるだけなので、特に難しい知識や作業は必要ありません。
ただし、「トーン記号」と「カードの貼り付け」は、それぞれ別に加点対象となっています。
このため、1問不正解になると大幅な減点対象になってしまうので、注意が必要です。
カラーカードについて
試験で使用するカラーカード(配色カード199a)は、当日会場で配られるものを使用します。※持ち込みは不可
これは市販のカラーカードから、表紙の次に掲載されている白い紙のページ(カードの特色~マンセル記号との対応表)を削除したものです。
このため、試験時に配布されるカードは表紙の次がすぐに「v1」のカードになっています。
ちなみに、カード裏面のトーン記号はちゃんと記載されていますので ご安心ください。
実技に関するよくある疑問
どのくらいキレイに貼ったらいいの?
実技問題は、切り貼りの上手さ(美しさ)を審査するものではありません。
このため、しっかり枠内にカードが貼られてさえいれば、多少の曲がり・ゆがみなどは問題ないものとされています。
枠内からはみ出し過ぎて他のカードを隠してしまうのはよくないので、枠の幅と同じか、やや小さめに切っておくのがよいかと思います。
カードの切り貼りは定規で測る必要がある?
上述のように、カードは枠内に収まっていればOKなので、厳密に定規などで計測を行う必要はありません。
実際私が受験した際も、見た目でざっくりと合せて切り貼りしましたが、特に 問題はありませんでした。
カードを切り取る際の目安として 次の2点を覚えておくとよいでしょう。
- カラーカード裏面のドットは、5mm間隔で印刷されている
- 貼り付ける解答欄の枠の横幅はカラーカードの幅と一緒になっている(※1)
※1:市販されている公式過去問題集は、実際の問題用紙よりも縮小された状態で印刷されています(本来A4サイズのものが B5サイズになっている)。このため、公式過去問題集の解答欄の幅はカードとは異なります。
「じゃあ定規はなにに使うの?」ということになりますが、「几帳面な人は 定規つかってもいいよ」くらいの意味合いかと思います。一応、私も定規を持参しましたが、最後まで使う場面はありませんでした。
いったん貼り付けたカードを修正したい場合は?
まだ 糊が乾いておらず、カードが剥がせる場合は、用紙が破れないように 丁寧に剥がしてから、新しいカードを貼るとよいでしょう。
剥がすのが難しい場合は、既存のカードの上から新しいカードを貼り付けるとよいでしょう。
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