色彩検定「1級 1次試験」の出題傾向

1級 1次試験の出題傾向
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こんにちは、1級 色彩コーディネーターの石川です(プロフィール)。

この記事では、色彩検定の「1級」1次および2次試験の出題傾向と対策について紹介しています。

注意

2020年に色彩検定の公式テキストが改定されました。改定にともなう注意点などをまとめた記事も合わせてお読みください。

目次

1次試験について

1級1次試験に関しては、基本的に2.3級受験と出題方式などに大きな違いはありません。

1次試験の出題傾向

1次試験に関しては、2.3級と同じく「出題範囲=1級公式テキストの内容」であり、例年 公式テキストから全体的にまんべんなく出題が行われています。

そのため、いわゆる「ヤマをかける」という行為にあまり意味はありません。

一言メモ

出題範囲=「公式テキスト」の原則を忘れないようにしましょう

1次試験への対策

1次試験に関しては、2.3級対策と同じく「公式テキストを読み、問題集で実践的に問題を解く」といった勉強法が有効です(参考:2.3級のおすすめ勉強法)。

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2次試験について

2次試験の出題傾向

2次試験に出題される問題には、大きく以下の2種類があります。

公式テキスト準拠問題:30~40%

公式テキスト準拠問題とは、公式テキストの内容・理解度を問う種類のもので、要するに1級1次までの試験と同じ種類のものです。

3級、2級、1級1次がそれぞれ、3級テキスト、2級テキスト、1級テキストの内容・理解度を問うものであったのにたいして、1級2次で出題されるのは「全テキスト」を対象範囲として出題されるものと考えてください。

いわば、全級の総まとめ的な意味合いの問題です。

選択肢のあるものや、文章の穴埋めで実際に用語を答えさせるものなどがあり、これが全体の3~4割程度出題されます。

カラーカード問題:60~70%

2次試験問題の特徴であり、また全体の6~7割を占めるのが、解答にカラーカードの切り貼りを伴う、いわゆる「実技問題(カラーカード問題)」です。

2次試験が難しい、ひいては1級受験が難しいといわれるのは、ひとえにこのカラーカード問題があるからだといって過言ではありません。

・・・といっても「実技」を伴うから難しいというわけではありません。カラーカード問題を難しくしているのはそのクセのある問題文です。

2次に関しては、実際に問題を見てもらったほうが早いかと思います。

以下は、管理人が作成したオリジナル問題ですが、まあこんな感じで出題されると思ってください。

オリジナル問題(2次試験)

注意

以下の問題Cにおいて”明度差・彩度差が最大のもの”という文章には誤りがあります。余裕ができたら新規に問題を作り直そうと思いますが、現況の問題Cに関しては”雰囲気”だけを味わう方向でお願いいたします(スミマセン)

さて、いかがでしょうか?

注目してほしいのは設問文です。2.3級までの公式テキスト準拠問題とは全く異なっていることがお分かりいただけますでしょうか?

「色味に関する修飾語がつかない色相」だの「充実した・伝統的なイメージで統一」だのと言われてもピンとこないのでは?

正直、わたし(石川)が1級の勉強を始めた時点では、一切わかりませんでした。

MEMO

上記問題の解答&解説は別記事「2次試験オリジナル問題の解答&解説」に掲載しています

2次試験対策

1級2次・・・特にカラーカード実技問題を解く鍵は「問題文の翻訳が素早くできるかどうか?」にあります。

はじめのうちは、訳が分からず途方にくれると思いますが、必要以上に不安視する必要はありません。

出題に用いられている用語(言い回し)にはパターンがあるため、ある程度繰り返して問題を解いていけば次第に、解けるようになっていきます。

「テトラードで~」と出てきたから “6色相差の4色配色”にするんだな・・・

「伝統的なイメージで~」と出てきたから”dpトーン”を使用しろっていうことだな・・・

といった風に翻訳できさえすれば、実際に問われていること自体は実はそれほど複雑な内容ではありません。

2次試験、特にカラーカード問題に必要なのは 難解な問題文を翻訳するツール(知識)です。

2次試験は問題文を翻訳するツール=知識を手に入れることが大事!
翻訳ツール=知識を手に入れるには?

色彩検定1級のおすすめ勉強法」の記事では、わたしがおすすめする1次・2次試験の勉強方法を紹介します。

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また、設問分を翻訳するための必須知識については「2次試験の必須知識」の記事で解説していますので、そちらをご覧ください。

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まとめ

というわけで、色彩検定1級の出題傾向と対策でした。

1級 1次試験の出題傾向

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コメント

コメント一覧 (6件)

  • 来月の色彩検定1級を受けるのですが質問がありコメントさせていただきます。
    色彩検定1級一次試験は1部記述のようですが、選択問題との比率はどのくらいでしょうか??

    回答いただけたら嬉しいです!

    • コメントありがとうございます。
      「あくまでこれまでの傾向としては・・・」という前提になりますが、記述問題の数は1回の試験につきおおよそ5~6問程度です。なので 分量自体はそれほど多くありません。※2級の記述問題と同じくらいの割合だと思ってください

      • 前回は返信ありがとうございます!
        無事、一次試験を通過し二次試験を控えています。
        おかげさまで、ここ3年の過去問だと知識問題はほぼ満点を取れるようになりました。

        ただ、純粋な色判断問題の正答率がどれも1/6程度なので困っております。
        直前ですが、コツなどはあるでしょうか、、

        • コメントありがとうございます。
          また、1次試験合格おめでとうございます!

          残念ながら、色判断問題に関しては アドバイスできることはほとんどないですね・・・
          慣れしかないと思います。

  • 昨日の二次試験では、解答のわからない視感測色を除いて全て正解することが出来ました‍♂️

    明度・彩度表ですが今回の試験では軽く、使う場面があったので掲載して頂いてたおかげです。
    ありがとうございました!

    この知識をWebデザインに取り入れていきたいと思います!

    • 試験の方お疲れさまでした。
      「明度・彩度表」お役に立ったようで何よりです。いい結果が出るといいですね!

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