こんにちは、1級 色彩コーディネーターの石川です(プロフィール)。
以前 このブログで紹介した勝馬ちなつさんの『わかる! 使える色彩学』がパワーアップし、その名も『わかる! 使える! 色彩の教科書』にリニューアルされて発売になりました。
前著の内容を改訂しつつ、新たな要素を盛り込んだ進化版的内容とのこと。
このたび、出版元の洋泉社さんから太っ腹にも御本を頂きましたので、読後の感想をここで紹介しようと思います。
色は○○が7割、センス3割
前著「わかる! 使える色彩学」の進化改訂版ともいえる本書。
色彩に関する基礎知識が、豊富な事例とともに分かりやすく解説されており、配色や色彩に興味のある方にはうってつけの「入門書かつ実用書」といった内容です。
お馴染みの家電製品や、ロゴマーク、ホームページなどの画像を豊富に用いながら、楽しく色彩学の基礎を学ぶことが出来ます。
著者の勝馬さんは、大丸松坂屋の制服のカラーコーディネートなどを手がけた、実力派のカラーデザイナーで、色彩検定1級の持ち主。
本書冒頭で紹介された「色は理論が7割、センス3割」という勝馬さんの言葉には深くうなずかされました。
私も今の仕事について15年以上になりましたが「なんだかんだいって色彩検定を取得しておいてよかったな~」と 最近ヒシヒシと感じています。
別に「1級持ってるから仕事が増えた」とかそういうことではなく、1級取得までに学習した配色理論や知識が しっかり仕事に役立ってくれているんです(まあ 2級までの内容で十分だった、とも思いますが・笑)。
センスだけで勝負し、まともに基礎的な知識の学習とかしていなかった同僚たちは、この15年の間に、ひとりまた一人と姿を消していきました・・・
若いうちはセンスだけでも十分にやっていけるんですけどね、やっぱり理論って大事なんです。
パーソナルカラー要素が増加
また本書では、勝馬さんが長年かけて構築してきたという「カラーシェイプ」の配色理論にも誌面が割かれており、前著よりも、パーソナルカラー的要素が増えた印象です。
カラーシェイプというのは「色彩理論に基づく新たなパーソナルカラー診断法」なのだそうですが、日々のメイクや衣服のコーディネートに役立つ超実践的な理論。
奥が深い内容だけに、本書では簡単に(とはいえ結構じっくりと)触れられているだけでしたが、もう少し詳しく掘り下げた内容も読んでみたかったですね。
前著を紹介した以前の記事では「受験勉強の息抜きに読むべし!」と書きましたが、今回は、それだけではもったいないほどの、実践的なカラーコーディネートのノウハウが追加されました。色彩検定の勉強のお供に、おすすめです!
購入時の注意点
前著とタイトルが似ているので、購入時には注意しましょう。
上の記事でも触れていますが、基本的に「わかる! 使える色彩学」を改訂したものが「わかる! 使える! 色彩の教科書」になります。
これから購入される方には「わかる! 使える! 色彩の教科書」の方がおすすめです。
コメント
コメント一覧 (2件)
初めまして。
この度、2016年度 色彩検定1級を受験した者です。
私も独学で受験しまして、こちらのサイト様の力をお借りして、
無事に1級を合格することができました。
実は2015年度の夏期から3級、冬期に2級と受験した際も、
こちらのサイト様の情報を活用させて頂いておりました。
本来ならもっと早くにお礼のご報告をするべきでしたが、
この節目にコメントさせていただきます。
私は通信講座も何も受けておらず、公式テキストと問題集、
過去問のみで一度も踏むことなくここまで来ることができました。
それはこちらのサイト様の見やすい情報、分析、
暗記のやり方から受験当日の流れに至るまで、
全てを丁寧に発信して下さったおかげです。
特に1級の問題集が見つからず困っていた時に、
ネット通信で購入できる手段をこちらで知ることができ、
独学の身としては本当に助かりました。
長くなりましたが、改めて感謝申し上げます。
今後も陰ながら応援しております。
本当にありがとうございました。
yuuさん、色彩検定1級合格おめでとうございます!
今年はyuuさん同様、1級の問題集の入手で大変苦労された方が多いようですが、当サイトの情報がいくらかでもお役にたったようで何よりです。
個人で運営しているもので、このようなコメントを頂くと本当に励みになります。
ありがとうございます!